介護事業立ち上げガイド

通所事業所の時間帯の見直し

2012年度から通所介護サービスの時間帯は12年ぶりに見直しになりました。

 

通所介護サービスは、6時間以上8時間未満が85%です。
そのため、パターン化されたサービスが増えてきました。

デイサービスのパターン例

9:00 お迎え

 

 デイサービスに到着した順に血圧、脈拍、体温などのバイタルサインチェック

 

 人数が集まったら体操

 

10:00 お茶

 

 グループ別に入浴

 

 手作業

 

 機能訓練 

 

 食事前の口腔体操

 

12:00 昼食

 

 歯磨き

 

 昼寝

 

 手作業

 

 体操

 

15:00 おやつ

 

 帰宅準備

 

 お送り

 

 

このようなパターン化されたサービスに対し、
12年ぶりに時間帯の見直しが行われ、国は12時間までの延長を決め、
レスパイト(介護者の休息)を位置づけるようになりました。

 

レスパイトは、今までのパターン化されたサービスに対応する改革です。
そして、競合する中で、差別化が求められるようになりました。

 

作業療法士が創設したある大規模なデイサービスでは、
「本人が、たくさんのメニューの中からやりたい事を選択し、やりたいことをやる。」、
「自分の力を生かす。」ことにより、「やる気」と「リハビリ効果」を高めるというので注目を集めています。

 

この大規模通所介護は、首都圏にも進出し、フランチャイズで拡大しています。

 

「やってもらう」のではなく「好きなことを自分でやれる」という場に変えることにより、
機能改善効果が現れ、利用者やその家族にとても評判が良いです。

 

食事に関しても、ワンランク上の「レストランディ」が人気で、
レストランでの食事のように、コース料理を楽しみながら交流するタイプのデイサービスがあります。

 

週に一回のおしゃべり、交流を楽しむためにおしゃれをし、風呂に入り、髪の毛を整え、
自宅では寝巻きやジャージ姿で過ごしていた人がネクタイを締めるなどして
楽しく参加されているそうです。

 

また、外出ができない高齢者に対しても、
近隣への外出支援と、外食や地域での買い物などを通して意欲を引き出し、
一人暮らしの在宅支援に力点を置いたデイサービスなど、
個性的特色が生かされたサービスが誕生しています。

 

リハビリというと、リハビリセンターのようなところで、
皆が必死に機械を相手に悪戦苦闘するようなイメージもありますが、
それだけでなく、目標をもって、自らが意欲的に参加し、体を動かし、
人と交流することによって、身も心もワクワクするような体験をし、
リハビリ効果につなげることができます。

 

競合によって、独自性と利用者参加型の通所介護が広がっています。

 

今後は、選ばれるデイサービスをどう作っていくかが課題になります。