介護事業立ち上げガイド

通所事業所の差別化

近年、個性的な特色を活かしたデイサービスが続々と誕生しています。

 

デイサービスは、老人福祉法の時代からあるサービスです。

 

「要介護者がデイサービスを利用する間、介護者が休息することができる」、
「要介護者が人と交流できる」、「入浴ができる」、「看護師がいるので状態を見てもらえる」など、
デイサービの利用には様々なメリットがあります。

 

介護保険で、通所介護と名称が変更されましたが、
老人福祉時代の頃からサービスの特徴は変わりません。
通所介護の差が出てきたのは、報酬で訪問介護が下がり、
通所の小規模がアップしてきたことからです。

 

2006年の介護保険制度と報酬の改定により、
通所介護は急増し、訪問介護を超えて逆転しています。

 

特に、要支援に移行した経度介護者に関しては「通所サービス中心型」で、
3機能改善(運動機能の向上・栄養の改善・口腔機能の向上)をテーマに、
予防通所介護で介護予防を具体化することが目標とされました。

 

訪問介護は、一対一になるので「依存的になりやすい」とし、
国は抑制的に捉えています。
しかし、3ヶ月の運動機能向上で止めれば元に戻り、
大きな変化が見られず、受ける人も限られ、
生活を支えるための予防訪問介護が予防通所介護を上回っているという実態があります。

民家改造型通所

2009年度の報酬改定で、小規模の通所介護の報酬がアップし、
民家改造型の通所介護が急増しました。

 

民家改造型の通所介護とは、空き家を1棟借り、なじみやすい雰囲気で、
少ない人数で通所介護を提供するものです。
初期投資も少なく済み、マンパワーも少なくてすみます。

 

このような民家改造型の通所は急増し、結果として地域で通所介護が競合するようになっています。

 

そこで求められるのが通所事業所の差別化であり、
個性的な特色を活かしたデイサービスです。

お泊りディサービスが拡大

介護保険のサービスでは、短期入所が不足しています。
特に、在宅の介護者の休息を求めるショートステイは、
固定の利用者で数ヶ月前から予約が入り、新規の利用者は空きがない状況が続きました。

 

そこで、小規模の通所介護事業者が、利用者が帰宅した後の場所を活用し、
少人数の「自費宿泊+夕食+朝食」で、お泊りデイサービスを始めました。

 

通所の事業所にとっては送迎がなく、夜間は寝ている時間が長いため、
排泄と朝夕の食事の介助で対応できる「制度になるサービス」であることから、
全国で広がりました。

 

家族は仕事で遅くなっても安心できます。

 

ただ、ショートステイの基準を満たしていないため、
「雑魚寝的」に一部屋に男女が混合になったり、転倒事故が増えるなどする問題がおき、
都道府県により規制を強める自治体が出てきました。

 

規制には、「泊まり続けることは認めない」、「プライバシーの確保をする」、
「安全対策を求める」などです。

 

特にグループホームの火災で死亡事故が起きてからは、
制度外のお泊りでいざービスへの規制は強くなっています。